NPO法人チェンジングライフ

貧困や非行等の理由で自立困難な状況にある、青少年の自立支援をしています。

18歳の少年の審判

18歳の少年の審判

今日は、チェンジングホーム(1R)に入寮している18歳の少年の審判がありました。

彼は最近、18歳になりましたが、審判に臨み、保護観察処分になりました。

審判終了後、彼が13歳くらいの頃、一時保護所や児童自立支援施設に措置されたあたりから、ずっと応援し、付添人やサポートをしてくださっている弁護士と三人で保護観察所に出頭しました。

私、野田は2日連続の観察所行きでした。

彼は筋肉隆々で以前から相当腕白でしたが、仕事に関して、相当真面目で熱心です。それで、彼は親方を目指し、五年後には年収一千万を目指していると公言しています。

家庭的に複雑な環境下で育ち、かなり、やさぐれた期間を過ごしたようですが、昨年秋、彼が17歳で当ホームに来た頃には、すでに就労意欲にすでに満ちていました。

こういった支援をしていて思わされるのは、子どものためにその子どもと共に痛み、悩んでくれた大人のおかげで、支援者→のバトンは繋がって行くんだということです。

というのは、彼は仕事は真面目で、薬物は大嫌いで硬派な面がありますが、私生活で規範意識の低さが目につくことがあります。

また、過去には支援してくれる大人に拳を固め、拳をふるったこともあるようです。

その時点で関わった大人がある意味、一番苦労されたと思うのです。

そういった時期に、彼は 膿を出し、
成長していき、まだまだ、改善点はあるものの、就労意欲や礼節を獲得していくのです。

ですので、今の彼を応援し、彼の夢を追いかける手伝いをさせていただく私達は、彼の人生のパズルでいくつかのピースを埋める大人ではありますが、彼のもっともやさぐれていた時期に、痛みを抱えながらピースを埋めてくれたケースワーカーや施設職員、弁護士の苦労を忘れてはいけないと思わされます。

そして、当然、私達も、その子どもによっては、人生でやさぐれていた時期に出会い、拳を固められるどころで済まない膿を出され? アイデンティティクライシスに陥りながらも、子どもがいつか、社会的自立、犯罪から遠く離れ、平安な人生を手にするための苦労をし、次の支援者→にバトンタッチすることもあると思います。

さて、良い知らせがあります。

16歳の少年が、介護初任者研修を無事、取得しました。
就職が内定している地元の企業が学費を援助してくださり、日々の生活費のために、当法人でも、彼の資格取得の夢を追いかける手伝いのために、学校で、資格取得に向けて、一日ががりで出席した日には、中間就労支援費を支弁することが出来ました。

タトゥーをいれ、髪を染め、強面の兄ちゃんが介護業界で利用者さんを一生懸命、お世話するのは、麗しい姿だと個人的に思います。

ちなみに写真の食事は、当法人が運営する自立援助ホームで、私野田が、宿直の日であったので、夕食に作ったメニューです。

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