ある卒業生が、阿武山に在園中、

園長の話の時間。園長の話をいつまでも、

覚えていたとのこと。

「君たち、絶対に生きてくれ。死なないでくれ。社会は厳しいことも沢山待ってる。しんどい時がいつか絶対に来る。でも、死なないでくれ。」そう訴えられたという。

いま、24歳になる、卒業生は、

卒業後、少年院に二回行き、拘置所にも

入った。死にたいと思うときもあった。

そんな時、園長の訴えを思いだし、思い留まったという。

虐待されて育ち、母親とはすれ違い、そして、収監中に、母を亡くした。

唯一の兄弟も離れ離れに。

そんな彼は、今から4年前に、当自立準備ホームに。

その後、順風満帆とは決していえない生活だったが、今は結婚を考える素敵な彼女が出来、

人から紹介してもらった義理のかむ仕事でなく、自ら見つけたデスクワークの仕事をしているとのこと。

基本的信頼感、安心感を獲得させてくれる児童自立支援施設。

社会でそのバトンを受け、また、手渡していくことの重みや大切さを感じた記念会でした。