NPO法人チェンジングライフ

貧困や非行等の理由で自立困難な状況にある、青少年の自立支援をしています。

2年間、自立援助ホームで生活したAくんが本日、旅立ちました。(自立)

2年間、自立援助ホームで生活したAくんが本日、旅立ちました。(自立)
2年間、自立援助ホームで生活したAくんが本日、旅立ちました。(自立)
近所で自立する子が多い中、隣の県で暮らすことになり、寂しい思いです。
在所中は、遠方の職場ということで、一年8ヶ月毎日5時起床で電車に揺られていました。帰りは夜の8時半以降が常。貯金も出来、保護観察も入所一年以内に切れ、みるみる、成長を見守ることが出来ました。彼のがんばる姿から、スタッフも襟を正されました。彼は小学時代に母を亡くし、命日には、毎年墓参りに行っていました。毎年夏の旅行の帰り、お母さんのお墓の話題が出ました。 子どもたちは、みんな、それぞれ、悲しい、寂しい思いをしてホームに来ていますが、この子もどんな寂しい悲しい思いをして来ただろうかと考え、夏のその日は、涙をこらえました。
さて、引っ越し先へ向かう車の中で、あるスタッフが聞きました。
「援助ホームに来てよかった?」
「はい。来てなかったら、今頃、どうなっていたかわかりません。こんなに仕事続いてないし、貯金もゼロだったでしょう。」
別のスタッフも聞いた。
「ホームのどこがよかったん?」
「全部です。」
ぜ、全部?そんなことないやろ…和やかな空気の中、突っ込みながら、スタッフ全員が、「スタッフ冥利」に尽きる思いで、車にゆられました。
彼の荷物を新居におろし、韓国料理屋で、最後の昼食を済ませ、彼を見送りました。
さて、また、あらたな入所が控えています。
共に歩む苦しみがなければ、また、喜びもない。
苦しみを避けるために、共に苦しむことを放棄すれば、また、苦しみを共に経たからこその喜びを味わうことが出来ないなあ、と感慨深い思いの一日でした。
神様感謝します。

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