虐待からの保護は、20歳以下だけではなく、成人後も、金銭搾取や暴力等、脅威にさらされ命や将来を脅かされている若者は少なくありません。
昨年度、親から、一年半に渡って、給料の4分3を搾取されていた二十歳の青年を緊急でホームに受け入れました。
寄付や助成金を用いて、半年間、
家賃を徴収せず、自立資金を貯めるのに、
集中してもらい、近所で自立することが出来ました。
今年も、状況は違いますが、
二十歳を超えて、親からの金銭搾取と暴力を受けている青年を緊急的に一時受入をしました。
18歳を越えているため、制度上の一時保護はできませんが、民間団体のネットワークで、
空室を活用、工夫しての制度外の受入となりました 。
また、最近も二十歳を越えた青年から、
受入れの打診がありました。
もし、受入れる部屋が確保されていなければ、大惨事に巻き込まれていたかも知れないケースも少なくないように思います。
・・・ ・・・
今日は、先月、少年院から、仮退院した青年と
ランチに行きました。ランチのあとは、喫茶店で、他愛もない話しをしながら、青年の話しに耳を傾けました。
その話しの中で、
先日、電車の人ごみの中で、気疲れし、
心が重くなったようです。
ストレスが再犯リスクを高めることがあると自覚していることから、青年は、自らスタッフに会いに行き、三時間話しを聞いてもらったとのことでした。
それで、心が軽くなって、
一人暮らしをしている法人のホームに帰り、
ぐっすり、眠ることが出来たようです。
ストレスを感じ、自分の中のリスクが
高まったときに、SOSを出して、自ら相談に行ったことを誉めました。
相談に行くことを誉めるとは、
滑稽に聞こえる場合もあるかも知れませんが、
しんどい時に、気持ちを言葉にして、吐露することが、出来なくて、他者も自分も傷つけてしまうケースが多いのです。
Comment On Facebook