NPO法人チェンジングライフ

貧困や非行等の理由で自立困難な状況にある、青少年の自立支援をしています。

「少年院出院後、苦闘しながら、前進している若者たち」

「少年院出院後、苦闘しながら、前進している若者たち」
久しぶりの投稿になりますが、
日々、支援現場において、一進一退しながら、
青少年を見守っています。
先月19歳の東日本の少年院から、やり直しをしている少年は4ヶ月のホームでの生活から、自立し、近所のアパートに引っ越しました。
もともと、私的契約でのサポートですが、
ホーム退所後も、スタッフで交代して、アフターフォローを実施しています。ここからが勝負どころだと感じています。
しかし、実際のところ、バイトが長続きしなかったり、お金の使い方に大きな課題があり、今後、どれだけ成長や改善を支えていけるか、課題は山積しています。
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約3週間、ホームに住むことになった15歳の少年は、雇用主さんが借りてくださった職場近くのアパートで、自立を開始し、何とか頑張っています。事あるごとに相談の連絡が入るので、安心しています。彼は中学生年齢のときに、一時保護所で暴れ、また、その他諸々の非行があり、少年院送致になったようですが、生きづらさを抱えながら、夢をもって頑張っています。出身少年院に講話にいくことが当座の目標のようです。雇用主さんが借りてくれたアパートですが、初期費用は全額少年負担です。そこで、がんばる15歳に応援のために、法人から、初期費用の半分を自立支援として負担させていただきました。彼は、目を大きくして喜んでいました。「君だけに負担させないよ。俺ら周りの大人もせめて、半分くらいは応援するよ」
「そんなの悪いです。」と遠慮をするので、将来、儲かったら寄付してくれたら、次困ってる少年に役立てるから!と伝えました。寄付してくださる会社や個人の方のおかげです。
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写真の少年は、もうすぐ二十歳になる、関東圏にある少年院から出院した少年です。親しくしていただいている方からの紹介でサポートをお願いされましま。出院して一年になりますが、在宅で、ゆるやかにずっと繋がり続けてきました。大阪で借りているアパートと地元を行ったり来たりしていましたが、この度、バイトなどで以前から、彼がお世話になっている会社に本格的に働くことになりました。彼自ら、親方に連絡して、決まりました。
先日、彼と彼の母親、親方、私で、マスク会食(うどん)をしました。席上、彼はいっていました。営業の仕事もやってましたが、おばあちゃん相手に高い値段で営業するのが、さすがに出来ませんでしたと。
非行があって、少年院に入った若者でも、
こういう考えの子もいます。
快く雇用してくださる親方に感謝します。
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自立援助ホームで暮らす子どもたちも、毎日、すったもんだ繰り返しながら、元気に過ごしています。一人一人性格も課題も違いますので、見守る側としては、日々勉強、日々創意工夫です。
保護観察中の一人の子は、ホームに来る前、
フェースシートを読み、どんな苦労が待ってるか覚悟していましたが、今は、電車で90分近くかけて、出勤していて、そんな生活も半年を越えました。上手くいくことばかりではありませんが、子供の可能性は未知数だなあと思わされています。

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