7月中旬は、地域の子ども家庭センターと自立援助ホームによる合同研修やコロナ対策を万全にした上での見学者1名のホーム見学の受け入れ、また、各種打ち合わせなどがありました。
また、他府県の矯正施設への面会、関東のとある少年院(発達障害と向き合う少年院といわれる施設)の出院生の引っ越し先の家に訪問し、昼ご飯を食べながら、話を聞いたりしました。
負のスパイラルの中で、抜け出す術を知らず、苦しんでいる少年の姿に胸がズキッと痛みました。
しかし、この出会いを大事にさせていただきたいと思い、その後もLINEをやり取りし、この週末までに、会いに行こうと計画しています。
また、成人男性で出所後、行き場がない方の相談2件に対して、対応したり、受け入れ先を検討してくださる団体様をご紹介したり。
また、いつもお世話になっている他府県の自立援助ホームさんにこれまた、少人数で見学しに行かせてもらったり。
また、時間の合間を見て、自立援助ホームを退所した子どもとモーニングに行ったり、自立準備ホームの卒業生と喫茶店に行ったりしました。
他、スタッフも各々、退所生からの連絡がそれぞれあれば、食材を届けたり、喫茶店に行って、話を聞いたりと継続した居場所づくりを率先して実施してくれています。
特筆すべきこととして、昨日、某家裁から試験観察で受託した19歳のY君(年齢イニシャルはわざと変えています。)が最終審判を迎え、保護観察処分になりました。
約5か月間、彼と共に歩みました。
この5か月、彼が順調に仕事を頑張っているときは、自分のことのように喜びました。
また、彼がもともと抱えている問題が再燃焼し、そのことで彼が気持ちがしんどくなって、ハリネズミのようになっているときは、私達スタッフもなんだか、しんどくなって、頭を抱えて悩みました。
普段から、彼のためにスタッフのグループラインを作っていて、それぞれの担当日の面談後の様子や課題を出し合って、彼にどう寄り添うべきか。ずっと試行錯誤していました。
結果、彼はこの5か月で50万以上貯金し、最終審判を迎えました。
彼を通して、再認識させられたこと。
大人は子どもの叫びを受け入れ、じっと傾聴し、正論を言うのは後回しにしなといけないということ。
親から虐待をされていても、周りの大人や学校の先生に言えないまま、成長し、後々、大きな問題や事件を起こすことで虐待が顕在化するという悲しいケースもある。
子どもの叫びを受け入れ、一緒に悲しむと言っても、
わかったふりは出来ない。でも、じっと聞いて傾聴するのにも
ものすごいエネルギーがいる。
本当に苦しんでいて、心の傷が深い子どもが、内面の癒しや成長をして、社会で生きていくためには、たくさんの大人の助けや知恵や経験が必要となる。
現場の想いとして、こういう連携が出来たら、子どもの更生に資する。こんな助けがあれば、こんな支援があれば、よりよく、子どもに寄り添えるという”声”や”思い””アイディア”がある。
それが叶う日が来るまで、まだ、時間がかかりそうだなと感じています。
その19歳の彼は、彼と関わった4名の大人のスタッフにそれぞれ、御礼のLINEを入れてくれていたようだ。
「今までお世話になりました。ありがとうございます。」
彼がいなくなった居室がもぬけの殻のようでなんだか寂しい気持ちです。
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