少年院から社会復帰する少年たちが地域生活で困ったときに重層的な支援で支えていくため、相談先、支援者を増やすためのソフトランディングモデル(SLモデル)が令和6年開始しました。
全国の3つの地域(名古屋、広島、大阪)から始まり、先日は近畿の女子少年院教官方が当法人に見学に訪れてくださり、自立援助ホーム、自立準備ホーム、民間シェルターを視察・見学。そして、意見交換。
そのあと、自立準備ホームの卒業生の若者が、以下の4つのテーマをもとにメッセージを語ってくれました。
(1)少年院に入って良かったと思えるエピソードがあれば、いくつか選んで教えてください。
(2)、少年院を出たあと、社会生活の中で、大変だったこと。辛かったことは、どんなことですか?
(3)、自立準備ホームの生活で、良かった点。辛かった点があれば、教えてください。また、感想など。
(4)、少年院や保護観察所、または、保護司さんなどの機関の人たちについて、何か一言あれば、どうぞ。
まっすぐに自分の気持ちを語り、大変、勉強になり、一同、大いに感銘を受けました。
若者からは、少年院や保護観察所には言う事はありません。自分が悪いことをした結果の処分であれこれ言う立場にはないと話してくれました。
アドボカシーとよく言われますが、当事者の声に耳を傾け、そこから、学ばせていただくことの大切さを若者から、また、教えていただきました。
今ある仕事で手一杯で出来ることは限られますが、少しでも、今までの取り組みに+地域のNPOや社会資源(連携や発掘)がより加われば、立ち直りを地域で支える力が増し加わり、再非行が防止され、地域から被害が減ること、その人らしい立ち直りを支えていけることが期待できます。
特に、相談することが苦手な現代の若者たち。とりわけ、出院生の相談先(犯罪性のない大人や機関)、また、健全な依存先がさらに増えていけば良いなと思います。
(写真は女子少年院の先生方と若者と当法人のスタッフです。)
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