昨年、某児童相談所から、10代の女の子の入所依頼があり、ケース説明をお願いしました。
どこにも、定着できず、苦しんでいる様子で、
幼い頃から困難を大人から強いられ、心が悲鳴をあげている様子でした。
当ホームでの受入も視野に入れつつ、連携させていただいている企業さんの障害福祉部門のグループホームに並行調整いただけるか、連絡調整役を務めました。新年あけて、見学日が決まり、今日、ケースワーカーさんと一緒にグループホームへ。この子をどうにかしたいという情熱あるケースワーカーだと情熱は尚、連鎖します。
居室の見学やホームの説明、歓談の中で、
ほんの少しですが、真っ直ぐな長い前髪に隠れた少女の瞳が輝いたのが見えました。
私たちの法人では、自立援助ホーム、自立準備ホーム等がありますが、男子の受入れがほとんどで、女子を受入れる場合、一人暮しの1ルーム型アパートになります。女子は、年間一人くるかどうかの頻度です。
例えば、大学や高校在学中で、自己管理がある程度できるけど、虐待などの脅威にさらされていて、身をかわす場所がどこにもない。
そんなケースなら、女子でも、当法人の1ルームアパートでの受入は可能となってきますが、
学校不適応、施設不適応で心の悲鳴度が高く、たくさんの関わりが必要になってくる少女の場合、私たちの今の体制のホームより、
理解のあるグループホームさんのほうが適切にケアされ、自主性の回復や成長のチャンスは高いと思います。
しかし、この企業の社長さんも、責任者さんも本当に情熱があり、理解ある、尊敬する方々です。
当法人の自立援助ホームの子も、自立準備ホームや任意保護ホームの子も沢山お世話になり、また、企業さんで受入れられた青少年も、住まいや余暇支援で、うちのアパートを利用していただいた、今までの関係があります。
今日特に感動したのは、社長や社長夫人、責任者さんから可愛がられ、女子少年院を経験された、10代後半の少女がグループホームのスタッフとして、元気に勤務され、もしかしたら入所するかもしれない少女を気遣っていた姿です。素敵な当事者支援のサイクルが垣間見えました。
自分のホームでお世話するか、しないかにかかわらず、どこにも行き場がなくて、困っているケースは、一緒に探すことを今後も大切にしていきたいです。
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