児童養護施設、児童自立支援施設、保護観察処分を経て、わたしたちのホームに来たのが16歳の頃。今年には21歳になる若者。
彼は、児童自立支援施設卒業後、友人宅や住み込み先をさまよい、自立援助ホームでなく、私たちのアパートに任意保護した。
通常、自立援助ホームに入所したことがある若者は退所後、6年以内であれば、申請すれば、運転免許などの資格取得費を受給することが出来る財団等がある。
冒頭の彼が、私たちのアパートで暮らしてしばらくして、保護観察中ということがわかり、当時の保護観察所の自立準備ホーム担当の方が、居所不明や居場所がないと少年の将来のために良くない、また、再非行に至らせないためと自立準備ホームとしても登録していたこのアパートに自立準備ホーム入所として委託。
最近、彼は運転免許取得のために教習所に通い、無事卒業。
自立援助ホームの退所者ではないので、
資格取得費受給の要件にあわない。
同じ日本の子どもで、児童養護、児童自立を経験しても、自立援助ホームに入れる子もいれば、入れない子もいる。
自立援助ホームに入所できることは恵みである一方、入れない、入らない子も沢山知っているので、資源の限界。制度の限界、支援実施者の限界も感じる。
ところで、今年度、チェンジングライフは、
日本フィランソロピック財団の「ソーシャルグッド基金」の採択を受け、冒頭の若者に資格取得費として、助成金を活用させていただいた。
支援現場にある支援格差。少しでも埋めることができ、若者の未来に繋がる応援が出来、感謝。
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