先日、自立援助ホームで暮らす子供が高卒認定試験をパスし、
無事、9教科合格しました。
成績が良い子供でしたが、高校を辞めてしまい、アルバイトで少しずつ、貯金を頑張っていました。これで、職業選択の幅を拡げただけでなく、高卒という自信も得れたのではないかと思い、私たちスタッフも本当に万歳したいくらい、うれしかったです!
さて、少年院の中でも、高卒資格取得の支援をしていこうという法務省の取り組みに対し、当法人の野田がABEMATVの番組にて、民間の支援団体の一意見として、述べさせていただきました。
希望者には、在院中に高校に入学できるようにすること、また、少年院の中のプログラム(体育指導やパソコン教育)を高校の単位取得にできないかなどが検討されていているそうで、それは、とても、更生に資する取みと思われます。
しかし、番組では話しきれませんでしたが、心配な面もあります。
親や頼れる大人がいなくて、帰住先がなかなか定まらない少年少女が在院中に希望して学籍を取得し、高校卒業に向けて、教官の方々の創意工夫によって、在院中に生活指導と教科指導を両立させたとして、
出院の時に、更生保護施設や自立準備ホーム、職親等の企業に住み込み就労となった場合、せっかく取得した学籍を保持できる仕組みはどうするのか。
学習時間、学費はどうやって確保すればいいのか。
親や頼れる大人がいない少年は、学籍を維持し、単位取得していくために、学費を奨学金や民間団体の支援などで確保できるよう、具体的な知恵や工夫、様々な機関や民間との連携が必要になってくると思われますし、その点についても、法務省は構想されていることと思います。しかし、少年少女が、高卒資格取得を願っていながら、帰住先がないために、住み込み就労等となって、学籍を保持できないのであれば、仕事が忙しくて、単位を取得することが不可能であれば、余計、がっかりさせることになることもあり得るかもしれない。
あるいは、仕事と勉学の両立を目指し、定時制や通信制などに編入できた場合、更生保護施設等で、働きながら卒業できるよう、補導援護の期間の延長が出来るのか?(卒業まで)
法務省の中で、更生緊急保護の期間を延長しようという動きがあるとも聞いたことがありますが、そういった動きと伴って、施設内から社会内に一環した高卒資格取得支援としてくだされば、素晴らしいなと思いました。
Comment On Facebook