NPO法人チェンジングライフ

貧困や非行等の理由で自立困難な状況にある、青少年の自立支援をしています。

「春はすぐそこまで」 最近のチェンジングライフの活動を報告させていただきます。

「春はすぐそこまで」  最近のチェンジングライフの活動を報告させていただきます。

生活拠点を喪失した青少年の自立を支援するホーム(1R)では、3月25日現在、少年院から仮退院をしてきた16歳から21歳の青少年3名と家庭裁判所から17歳の少年1名、昨年からの継続で生活している少年2名の6名が生活しています。

以下、良かったこと、考えさせられたことを箇条書きにします。

〇 後1週間で、少年院から仮退院してきたYくんが自立となります。11月に仮退院をし、約5か月、仕事も軌道に乗りつつあり、新しい自立先の部屋も決まりました。

そう遠くないところで自立をするので、これからもちょくちょく、スタッフと喫茶店に行ったり、細く長く付き合うことになりそうです。

〇 ある少年はずっとアフターケアで2年近く、ホームに住んでいましたが、(親権同意書が取れなかったので自立先;出口がなく)先月頃、ホームからいなくなりました。とある市で仕事をしていることは聞いていますが、良い形の自立でなく、ある日、何も告げず、ホームを出ました。自分たちの支援の在り方を考えさせられました。影ながら心配していますが、本人自ら連絡をし、相談をして来たら、いつでも話を聴こうと思っています。

〇 Nくん18歳は、2018年の12月頃に出会い、私たちのホームに来ました。彼も介護の仕事をしています。私たちのホームに来た時は17歳、その後、2回ほど、再非行をしてしまっています。
しかし、現在、18歳になり、夜勤もし、職場で、利用者さんやスタッフから、とても信頼されています。利用者さんからは、「あんたの仕事は丁寧やわ。」とほめられたこともあるようです。
現在は社宅に住ませわせてもらい、ホームからは出ていますが、紆余曲折はあっても、人は安心して、生活できる自立拠点があれば、成長していけることを彼を見ていて、思わされています。
ある16歳の少年院を出て来た別の少年が同じ職場で働いておりますが、Lくんが入墨を背負いながら、利用者さんたちのお世話を手際よくこなしている姿を見て、「格好いい。」と思っているそうです。そのように新しく来た少年のロールモデルになりつつあります。

出会ってから2回も再非行をして、何だと思われるかもしれませんが、不器用でまっすぐな彼ですが、仕事の真面目さは目を見張るものがあり、社長夫妻からの彼への信頼も日々、増し加わっているように感じています。

〇 Lくん18歳は、11月末にホームを出て行きました。そこで、いろんな失敗もしましたが、先月、ホームに帰ってきて、介護の仕事を再チャレンジし、早速、現場で戦力として、戦列復帰しています。失敗しても再び頑張れる環境があることは本人にとっても社会にとっても良いことだと感じました。ホームを飛び出して、2か月部屋を空けて待っていてよかったなと思いました。

〇 Aくん20歳は、3度目の少年院を
経て、ホームに来ました。5~6か月の生活の中で、課題であった就労に関しては、職場をかえることはあったものの、仕事は継続していました。しかし、自立時期になっても、貯金はほぼゼロに近く、向き合って貯蓄指導をしてきましたが、貯金はままなりませんでした。以前からの借金の返済の発覚、予期せぬ出費、金銭感覚の無さ、などが原因でした。

ホームから自立する時期を控えて、あまりよくない環境の職場に飛び込み、お金もないまま、親元に帰ることになりましたが、やはり、私たちのホームがある近所で自立を目指したいと先日の日曜日、近所に引っ越して来ました。汗をかきながら、一緒に荷物を運びました。いろいろあっても、居心地が良かったのかなと思い、嬉しくなりました。

また、先月に新しくホームに来た少年院からの二人の少年は、これまら、紆余曲折ありまくりですが、何とか仕事を頑張っています。

実際のところ、16歳、17歳でホームに来る非行のあった少年が、何もなしで、順風満帆に行くことなどまずありません。特に16~17歳はそうです。

ページの都合で以上は、1Rの自立支援ホームの報告です

さて、「自立援助ホーム」のほうは、定員6名で現在、6名が生活しています。内、3名が高校生です。来月、大学に進学する子どももいます。嬉しいことに私たちのホームに来て、福祉職を目指すことになり、福祉系の大学に行きます。
今の彼と私たちの悩みは、給付型の奨学金を獲得出来ないかということです。

話は代わりますが、援助ホームで暮らしていて、少年院送致になってしまったKくん18歳がこの間の日曜日、少年院を出てから2回、教会に顔を出しに来ました。こうして、繋がっていることが出来ることが幸せだと思いました。彼は教会に来るまで、電車とバスで1時間半ほどかけて来ています。

子どもたちを応援していて、結果がいつも良いとは言えませんが、必ず、春は訪れるということを学ばせていただいている途上です。

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