NPO法人チェンジングライフ

貧困や非行等の理由で自立困難な状況にある、青少年の自立支援をしています。

嬉しい全国初の試み?

嬉しい全国初の試み?
当ホームの1Rの居室において、少年院等から、子どもたちが、自立を目指して、生活を始めていますが、
16~17歳の子どもが、親の力を借りずに、社会で自立していくのは非常に困難です。
たとえば、ある程度、当ホームで、就労や貯蓄が順調にいったとしても、自立にあたり家を借りようとしても、
親からの協力が得れないことが多く、親権同意書が取れないケースや、
保証人がいないというケースで、自立先が見つからないことが少なくありません。
 これが児童福祉の枠であるなら、まだ、社協の制度で
施設長が保証人になるなどの支援も検討できまずが、
司法の枠で、当ホームで生活する児童は、たとえ、18歳以下でも、その制度を使うことは現実的ではありません。
 わたしたちの法人では、自立援助ホームもさせていただいておりますが、
入り口が、福祉か司法かで、受け入れた子どもの支援格差が生じます。
また、子どもには、本人の意思もあるので、
支援者が願ったとおりに、支援者が立てた「自立支援計画」のプラン通りには決して進みません。
無断欠勤、短期就労の繰り返し、マッチングの問題… 、
しかし、嬉しい出来事もたくさんあります。
ある少年は、18歳に満たずに、当ホームに某少年院から、
帰住してきました。
本人が少年院入院時に描いた通りの生活など、到底難しく、
地団駄を踏む日もありました。
しかし、先日、彼の入院していた少年院の先生2名が、なんと、当ホームに住む、彼の居室に励ましに来てくださったのです。
少年院法がかわり、出院者が少年院に相談が出来るような体制になっておりますが、わたしの知る限り、少年院の先生が、民間の更生支援ホームに、訪問し、本人と面談してくださったケースは、わたしたちにとって初めてです。
少年院で熱心に指導してくれた先生が、出院後、少年の
居室に訪問し、また、面談をしてくださるのは、今まででは、考えられないような有難い支援です。
こういった支援は簡単なことではないと思いますが、出院者にとっては、更生意欲、就労意欲、自立意欲が高まる素晴らしい取り組みです。
忘れてはいけないのは、担当の保護観察官も、順風満帆に行かない出院者を忍耐をもって、励ましてくださることです。
大人の目から見て、「上手くいっていなくても」
柔軟に励ましてくださる保護観察官に担当してもらう幸いもあります。
また、当ホームのスタッフも、面談や電話
LINEなどを駆使して、辛抱強く、自立を応援しています。
また、寄付や助成金によって、委託費もつかない少年院出院者等の衣食住を支えていただいております。
それにしても、少年院の先生から出院後の民間との協働のアフターフォローは本当に有難いことで、今後の子どもの支援の一つのモデルケースだと思います。
先生方、ありがとうございました!
*写真は、GWに子どもたちとBBQをしたときのもので、本文と関連はありません。

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