私たちの法人で借り上げているワンルームマンションに、生活基盤と親などの頼れる大人を喪失した青少年が自立を目指して、生活しています。その自立への歩みは、平坦な道でなく、試行錯誤の繰り返しです。
仕事が決まったら、ガッツポーズをして、共に喜び、失職したり、トラブルを起こしたり、トラブルに巻き込まれたら、一緒に悲しんだり、指導したり……。
青少年との面談の日は一緒に出掛けてご飯を食べながら職場での出来事や友人関係などの近況を聞いたりします。また、時には、青少年の部屋に差し入れを持って行きます。
写真の差し入れは、おでんとおにぎり、そして、ウインナーや納豆などの自炊のための食材です。
この差し入れを持っていったのは、16歳の少年です。毎日、タトゥーを隠して、職場に出勤し、毎日ではありませんが、自炊しています。
家に帰って、当たり前に、ご飯を出してくれる家族や、朝、起こしてくれる家族もいません。
育った施設にも居場所はなく、措置解除されれば、行き場所を失います。
当たり前のことが当たり前でない中で生活を強いられている子どもたちが
その生まれ育った環境に左右されず、少しでも安定して笑顔で生きて行ける社会づくりができる様、継続して、伴走して行きたいと思います。
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