「上手くいかないこともあるってことに慣れました。」
上記の言葉は、静岡就労支援ネットワークのホームページのトップ画面のスライドに人物とともに書かれている言葉。
昨日、少年院から出て4ヶ月ほどの16歳の年少少年から相談の電話が入った。
「なかなか職場で人間関係が上手くいきません。何が原因なんでしょうか」
・仕事がうまくいかない。
・働きたいけど、仕事がなかなかない。
・仕事が見つかっても人間関係がギクシャクする。
出院後、思ったように生活が上手くいっていないと感じている彼。
「何でこうも人生って、上手く進んで行かないんでしょう?」彼は、電話の向こうで、そう、吐き出した。
この彼のことで以前の話だが、あるとき、年齢的な壁で働ける職場が限られ、仕事がなかなか見つからなかった時期に、彼は焦り、回りの大人にこう言ったそうである。
「仕事がしたいんです。仕事がなくて、犯罪してしまわないか怖いんです。だから、早く仕事がしたい…。」
そのとき、ある大人は、仕事をする動機がそんな思いではおかしいとピシャリ。
果たしてそうだろうか…。
2度と犯罪したくない。迷惑かけたくない。だから、仕事がしたいというのは、立派な働く動機ではないかと私は思う。
話はもどり、そうした経緯を経て仕事を見つけても、今度は仕事が上手くいかない。人間関係が上手くいかない。
彼に電話でいいました。
「君の年代くらいで、君くらい、真剣に悩んで、何とか頑張ろうとしている子は、そんなに多くない。君はよく頑張ってる」
「そうすかね。そうはあまり思えないです。」
にわかには、アドバイスを真に受けてはくれないが、必死で生きてるのは伝わってくる。
上手くいかないことも人生には少なくないから、諦めずに、前を向いている自分をたまには認めてあげてと言ったが、どれくらい、響いたかはわからない。
大人も同じで、やはり、上手くいかないことも多い。ましてや、活動もそう。上手くいかない。思ったように行かない。悲しくて、やりきれない日もある。
だから、今日、夜に彼に電話して、
今日知った冒頭のことば「上手くいかないことに慣れる」を伝えたいと思った。
しかし、上手くいかないことも多い日々でも嬉しい日や慰められる日もたまにはあります✨
今日、西崎 勝則さんが、ホームの子どもたちにと、新潟のお米を差し入れに通りがかりに、持って来てくださった。(ほんとうは通りがかりでなく、わざわざ、届けてくださったのだと思う。)
西崎さんは青少年を取り巻く関係機関で
行政目線でなく、あくまでも、対象者にとってどうかという視点で向き合っておられる尊敬する方。すごく励まされた。
あたたかい心で宿直に向かう連休のある一日。
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