「こどもの居場所」をテーマに1月18日(土)広島弁護士会館にて、広島県の「食べて語ろう会」と全国再非行防止ネットワーク協議会主催のシンポジウムが行われ、
法務省保護局長今福さまの基調講演をお聞きしました。今福局長のお話で印象に残ったのは、貧困や非行によって苦しみや怒りを内包している子どもたちをどうケアすべきか、沖縄の事例を用いて分かち合ってくださりました。それとともに、青少年時代、ご苦労をされたのち、今の立場でお仕事をされていることをお聞きし、一層に尊敬が増し加わりました。
第二部は、広島県のお笑い芸人「藩飛礼」さんの漫才。生でみる漫才は迫力があり、とても面白く、こういったテーマとの整合性は…?と思いましたが、会場は笑いで和やかになりました。
第三部は、今福局長をはじめ、広島の大学の先生である佛園さま、児童相談所所長の内山さま、美祢社会復帰促進センター長の中島さま、全国再非行防止ネットワーク協議会代表の高坂さま、チェンジングライフから野田、コーディネーターに元広島高検・検事長の酒井さまが登壇し、子どもの居場所〜子どもの叫びに応える〜をテーマに活発な意見が飛び交いました。
以下、今福局長のお話とパネルディスカッションのお話を「食べて語ろう会」様のホームページでわかりやすく、まとめてくださっていましたので、抜粋させていただきます。
(食べて語ろう会さんホームページ)
https://tabetekataroukai.wordpress.com/
立ち直るためには、
・子どもの「希望を育む場」が必要
・「信頼される大人」がいること大事
・地域のチカラで支援していくことが重要
そのために地域では、
・子ども中心として、子どもたちを受け入れる
・立ち直った子どもが次の立ち直りを支える
・支援する側が辛抱強く継続して支えていく
関係機関や更生保護に携わる人たちが、それぞれの強みと多様性を生かし、ワンチームとなって、子どもたち支えて行きましょうと参加者に強く呼びかけられました。
以下、シンポジウムから、
子どもの居場所と現況は、
家庭・・・子どもが大切されていない。保護者自身の社会体験が足りていない。
学校・・・学校の枠組みに入らないと排除され、他の保護者もそれを望む傾向がある。
また教師も関わる時間が足りない。
地域・・・子どもの行動が見えにくくなっている。(非社会)
地域での見守る目もなくなって来ている。
子ども・・・ネット社会や個食、共感性の欠如、自己責任主義など孤立化。
子どもたちの居場所づくりのために、
・地域の子どもは地域が育てることと、その責任と覚悟も必要
・コミュニティ(地域)の協力とともに、共助に意識を持つ
・枠組みを超えた多様性の広がりと、様々なネットワークづくり
・いろんな立場のおとなが一緒になり、そこに子どもたちを巻き込んでいく
・立ち直り支援には、時間と忍耐力が必要。寛容と大らかさを持つ
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