
現在、17歳から49歳までの13名が自立援助ホーム(6名)や自立準備ホーム、シェルター等(7名)で暮らしています。
自立援助ホーム以外では、自立準備ホームの委託、児相の一時保護委託、試験観察、任意保護など、制度内外抱き合わせで衣食住を支えることが出来ています。
また、鑑別所を出たあとの行き先がないケースの相談も数件入り、キャバオーバーでお断りせざるを得ない事態にもなっています。
子ども、若者の生命が脅かされるケースにおいては、キャパが限界、かつかつでも、機関につなげたり、当法人の緊急任意保護などを使うなど頭をひねりながら対応しています。
直近で入所した17歳の少年が2人います。
1人は今日で少年院を出て丸二カ月、無欠勤で福祉の仕事を続けています。非行に走っている中で自分には、悪さのセンスがないと自覚したと在院中話していました。悪に徹しきれない自分の性質を自覚し、かわるなら今しかないと地元を離れて頑張っています。もちろん、今後、失敗がないとか。離職しないとは限りません。未来はわかりません。ただ、本人の幸せと成長を願い、今は毎日かわるがわる、スタッフが面談し、励ましています。
もう1人の少年は入所して2週間ほどですが、なんと飲食店のバイトが決まりました。鑑別所を出て、荷物も少なく、着の身着のまま。
服を買ってあげ、散髪に連れて行き、モーニングに行き、ランチに行き、食材を買ってあげて、自炊の練習をしてもらったり、料理を作ってあげたり、散歩やドライブをしたり。
もし、自分が帰る場所を失い、どこかのホームに入ったら、どんな関わりをしてもらえたら、嬉しいか。そういう視点でスタッフ一同応援しています。
虐待で家庭に帰ることが出来ない子ども・若者や世代間連鎖で問題行動や不適応などで苦しむ若者の回復の場となることを願って、スタッフ一同、悩みながら、傷ついた癒し手として、日々、寄り添っています。
写真の料理は、スタッフお手製のとん平焼きです。
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